江戸川区葛西のギタリスト税理士 中村剛士です。
昨日まさかの2回分割をした
Camuro Naked Machineレビューの後編をお送りします。
昨日は私がNaked Machineを入手した経緯をまとめました。
青木さんが昨年お亡くなりになってしまったので、
ちょっと感傷に浸りすぎました。
今日は後編として、実際に使ったときのレビューをしたいと思います。
Naked Machineはオーバードライブ/プリアンプ
Naked Machineは2つのセクションからできています。
オーバードライブ/プリアンプです。
右側がオーバードライブで左側がプリアンプになっています。
もともと、青木さんが使っていたヴィンテージの
『Proco RAT』と『Ibanez TS-9 Tube Screamer』をベースに、
2台分の機能をひとつにまとめるというコンセプトで作られました。
『Proco RAT』はディストーションなのですが、
青木さんは、これをプリアンプとして使用し、
常時ONで演奏していたそうです。
ですので『オーバードライブ/プリアンプ』という表現になっています。
あまり聞かない使用方法ですが、
フェンダーのアンプの太いクランチ・トーンを
場所を問わず・アンプを問わずに再現するというコンセプトだそうです。
ミュージシャンあるあるだと思いますが、
自分のアンプ等の機材を持ち込める現場と、そうでない現場があるので、
そうでない現場で、如何にいつもの音を出すかという問題への解決策ですね。
プリアンプ側の音について
ベースが『Proco RAT』ですので、クランチから、
ゲインを上げればハイゲインディストーションとしても使えます。
ヴォリュームへの追随性も高く、
そこまでゲインを上げなければ、手元でクリーンまで持って行けます。
ヴィンテージのRATを弾いたことがないので、
現行品との比較になるのですが、現行品に比べると少し丸いです。
余計な角が取れたような、そんな感じです。
青木さんのインタビューを見ると
ドンズバよりちょっと太めとのことですので、
そんなに間違ってないと思います。
オーバードライブ側の音について
こちらは『Ibanez TS-9 Tube Screamer』がベースになっています。
TS-9は年代によって結構な差がありますので、
あくまでも青木さんが持っていたTS-9を再現しているということです。
過度にミドルに寄ったTS-9もありますが、
これについてはそんなことなく、バランスが整っているような気がします。
青木さんはブースターとして使用し、
こちら側単体での使用はしていなかったようですが、
単体の歪みとしても十分使えます。
真価は2個がけしたとき
それぞれ単体で見たときに
『Proco RAT』と『TS-9』として非常に優秀なのですが、
真価を発揮するのは、やはり2個がけしたときでしょう。
青木さんと同じように、
RATをプリアンプ的にクランチセッティングにし、
TS-9をブースターとして踏むのです。
荒々しいRATの歪みが滑らかなTS-9の歪みでプッシュされますので、
輪郭が残ったまま、気持ち良いところが伸びる感じです。
青木さんのインタビューでも触れられていましたが、
『Proco RAT』と『TS-9』を同時に使っていたときよりも、
『Naked Machine』の2つのセクションを同時に使ったときの方が
音のまとまりも、TS-9のノリも良いようです。
一つの筐体の中で、
電源が9V一つでまとめられているのも影響していそうです。
パーツの関係で青木さんモデルと全く同じモノは作れないのですが、
パーツが現行品になる以外は同じ仕様でオーダーすることは可能です。
文句なくオススメできる逸品ですので、興味があればググってみてください。
編集後記
ということで、『Camuro Naked machine』レビューでした。
冒頭でも言いましたが、これを現在のメイン歪みとして使っています。
ちょっと他では聞いたことがない歪み方をします。
もっと手軽に試したいぜ!という方は、本文中では触れませんでしたが、
『REUSS』の『 Swiss Army Knife』を試してみても良いと思います。
似たようなコンセプトの商品です。安いし。
私がNaked Machineを持っていなければこれを買っていたことでしょうw
多くのギタリストが歪み探しの終わりなき旅に出ていると思いますが、
私の一つの終着点はこれになりそうです。
↑
『一つの』って言ってる時点で終わってないと言う説もw