江戸川区葛西のギタリスト税理士 中村剛士です。
スマホでニュースを見ていたところ、
Google先生にオススメされた一つの記事がありました。
何かに抵触しそうなので、リンクは貼りませんが、
『軽減税率はどこまで適用される?
税理士軍団に「ありえない商品」の税率を聞いてみた』という記事です。
記事を読んでいて爆笑したので、今日は軽く紹介しながら、
今後予想される展開についておきたいと思います。
消費税の軽減税率とは?
あと5ヶ月後には始まる軽減税率ですが、よく分からないですよね。
正直迷走している感があり、
我々もよく分かっていないのが現状です。
ザックリ言うと『消費税は10%になるけど、
ある一定のモノだけは8%で据え置き』と言う制度です。
我々の生活に密着しているモノとしては『食品』ですね。
外食は10%でテイクアウトは8%みたいな
ニュース見たことありますよね?
今回紹介する記事は、あり得ない設定で
『コレは8%?10%?』を3人の税理士が判断すると言うモノでした。
行列のできる法律相談所のパクりですw
とりあえず一回読んでみてください。
8割時間の無駄ですが、良いことも書いてありますのでw
今後予想される展開
さて、他人の褌で相撲を取ってばかりもいられませんので、
今後予想される展開について触れておきたいと思います。
軽減税率が適用されることによって、
『法人税の税収が上がる』と言ったら驚きますか?
消費税の話なのに、法人税?と思われることでしょう。
間違いありません。
法人税の税収が上がります。
何故ならば『経費計上しているスーパーの領収書がNGになるから』です。
解説します。
スーパーで自宅で食べる用の食材を買ったにも関わらず、
ティッシュなどの会社備品を買ったことにして
経費計上している会社が死にます。
そんな会社あるの?と思うかもしれませんが、
世の中の中小企業は、そんな会社しかありません。
このような会社は、レシートではなく領収書を貰ってきます。
領収書は『お品代として』という感じで、
何を買ったかの内訳が出ないので、
税務署も突っ込みにくい項目でありました。
実際に会社の備品を買うこともあるでしょうしね。
これが、10月以降はNGになります。
税率でバレるからです。
実際に領収書がどうなるか分かりませんが、
多分軽減税率○○円という記載になると思われます。
というか、ならなかったら正確な申告ができません。
『軽減税率の記載がある=食品を買っている』ですので、
飲食店経営の場合は特に問題ありませんが、
その他の業種は全滅でしょうねw
今まで経費計上していたモノが
経費計上できなくなりますので、
結果法人税の税収が上がるということです。
戦々恐々としている社長が数十万人はいることでしょう。
編集後記
ということで『freeeの軽減税率の記事に爆笑したので、消費税の話をしてみる。』でした。
こういう突き抜けた記事って最近見なくなったなと思い、
久々に爆笑しましたw
余談ですが、消費税って2種類あるって知ってます?
国へ行く消費税と地方自治体へ行く地方消費税です。
現行の内訳は国6.3%+地方1.7%=8%となっています。
これが10月以降は、国7.8%+地方2.2%=10%となります。
ここまでは別に良いんですが、軽減税率の8%がウザいです。
国6.24%+地方1.76%=8%となります。
???
8%何だから6.3%+地方1.7%=8%じゃねーの?
と思いますよね。
違います。
10%の内訳が7.8%と2.2%なので、
8%をこの割合で分けています。
しばらくは現行の8%も残りますので、
8%なのに内訳が違うという事がおこります。
我々の業界的には、手間以外の何物でも無いので勘弁して欲しいところです。