正月に税理士を目指そうと決めた方へ。

税理士受験のすゝめ
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江戸川区葛西のギタリスト税理士 中村剛士です。

こっそりプロフィールには記載しているのですが、
実は、以前資格の大原の税理士講座で簿記論講師をやっていた時期があります。

税理士業界が受験者減に悩む中、私にも貢献できることが何かあればと思い、
税理士受験者向けに当時の経験などを書いていきたいと思います。

シリーズ物になる予定です。
今回は、『初めて税理士を目指す』という方向けの話です。

1月から税理士を目指す!と決めた方へ

まずは、おめでとうございます。
新しい可能性への切符を手に入れましたね!

正直な話、税理士になるには、それなりに大変です。
しっかりとした計画性をもって挑まなければなりません。

税理士試験は8月ですので、通常は9月から1年かけて準備します。
つまりは、現時点で4ヶ月の差が生じていますので、
これを追い抜くためには何をすべきか、考えましょう!

もし8月~9月にこの記事を読まれている方は、
先行逃げ切りで、追い抜かれないように努力しましょう!

専門学校にダマされるな!

税理士受験のパートナーと言えば各種専門学校ですが、
いろいろなノイズに惑わされないように注意してください。

私の立場でいうのも何ですが、専門学校の受講相談ほど役に立たない物はありません。

税理士を目指す場合、簿記論と財務諸表論からスタートするのが一般的なのですが、
「簿記論と財務諸表論は同じ会計の分野なので、同時に学習することで
1+1=2ではなく、1.5くらいのボリュームになります」と言ってきます。

これが最悪です。

確かに、言っていることは間違いありません。
同じ会計の分野ですので、学習内容は被ります。
1+1=2ではなく、1.5くらいのボリュームになるのも本当です。

しかし、サラリーマンに対しても平気でこれを言ってきます。
大学生や受験専念の方ならともかく、
初めて税理士を目指そうと決めたサラリーマンに対してですよ!

受験者数が減っている要因の一つに、これがあるんじゃないかとすら思っています。

ハッキリ言いますが、初めて税理士の勉強をスタートするサラリーマンが
簿記論と財務諸表論を同時に学習して、両方合格する可能性は、ほぼ0%です。

もしも、これを読んでいるあなたが、

◇ 繁忙期は存在しない業界
◇ 残業も一年通して皆無
◇ 飲み会の一つもない

というスーパーホワイトな会社にお勤めで、

◇ 家族サービスの必要もない
◇ 友人との飲み会にも行かない
◇ 平日はもちろん、土日も欠かさず毎日勉強する

という修行僧のような生活を続けられるのであれば、可能性は十分あります。

オススメ攻略法

簿記論と財務諸表論を同時に学習すると、確かに学習効果が高いです。
これは、他のどの科目の組み合わせにもない、会計の分野ならではのモノです。
そのため、オススメしたい方の気持ちも分かります。

しかし、現実的ではないことは上記の通りです。
実際に私が教えてきた中で、簿記論と財務諸表論を同時に学習されていた方は
途中でフェードアウトしてしまうが確率が高かったです。

せっかくやる気になって税理士受験の扉を叩いたにも関わらず、
こなすボリュームが多く、追いつけなくなってしまった結果、
辞めてしまうのは非常にもったいないです。

そこで、私がオススメしているのが、『とりあえずお試しで1科目』です。

どちらでもかまいませんが、パズル好きな方は簿記論、
読書好きな方は財務諸表論を選択すると上手くいく場合が多いです。

いきなり2科目ではなく、とりあえず1科目でやってみて余裕だなと思えば、
次の年から2科目同時に勉強すれば良いのです。

プールに入る際にいきなりドボン!と行くのではなく、
手足をつけて、体を慣らしてからドボン!と行く感じです。

1年目:簿記論→2年目:財務諸表論でも、恩恵を受けることは十分に可能です。
実際、私もそうだったのですが、2年目の財務諸表論はものすごく簡単に感じました。

編集後記

今日、友人に誘われて千葉の小湊へ鯖を釣りに行ってきました。
結果は散々で、写真の通りだったのですが、いろいろと考えさせられました。
(数年前に行ったときは入れ食いで、2人で100匹くらい釣ったのですが・・・)

先に良いポイントに入っている方が釣れるかというとそうではなく、
仕掛けに工夫を凝らしている方が釣れていました。

受験も同じで、長く勉強すれば良いというものではなく、
いかに知識をインプットして、それを答案用紙にアウトプットするか
という工夫が物を言います。

勉強方法についても、今後書いていきたいと思います。

 

 

コメント

  1. […] これをみると、やはり簿記論と財務諸表論から攻めるのが定石と言えます。 前回、とりあえず1科目から始めるのが良いと書きました。 簿記論か財務諸表論から始めるのが良いでしょう […]