法人化を検討する際に検討すべき事項

税金の話
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2019年11月1日(金)

こんにちは!江戸川区葛西のギタリスト税理士 中村剛士です。

今日は嬉しい出来事がありました。

誰得だよ?でお馴染みのエフェクターレビューを見て、
お問い合わせが来たので、その方とお会いしてきました。

個人でエンジニアをやっている方で、法人化をご検討ということで、
その辺のご相談でした。

エフェクターレビューから来ているので、
当然ながらその方もギターをやっています。
法人化の相談よりも、その後のエフェクター談義の方が
長くなったのは言うまでもありませんw

私が知っているセッションの情報などをお伝えしたので、
何処かでお目にかかることがあるかも知れませんねw

さて今日は、法人化を検討するときに考えることをまとめておきます。

所得税率と法人税率のバランス

コレが所得税の税率です。
この他に住民税が10%かかりますので、それも加味します。

例えば、所得が1000万円であれば、
所得税33%+住民税10%=43%の税率ということですね。

対して、コレが法人の実効税率(法人税、住民税、事業税のトータル負担)です。

所得(利益)が1000万円であれば33.59%ですので、
所得税より税負担低いですね。

であれば、法人化を検討しても良いかも知れません。

もっとも、この後で役員報酬をいくらにするか、
その所得税率は何%か、など検討しますので、
単純に税率を比較するだけではありませんが、
基本的な考え方はこの単純比較からスタートです。

国民年金+国民健康保険?社会保険?

個人事業主の場合は国民年金+国民健康保険の納付があります。

年金は現在20万円程で一定ですが、健康保険は所得に応じた金額となります。
自治体によって差がありますが、大体最高で年100万円程です。
つまりは、社会保険料として120万円かかります。

これに対し法人は社会保険への加入が義務づけられています。
労使折半とは言え、法人を作った場合には
全部自分の財布みたいなものです。

最高で300万円程係る計算です。

如何に税率が下がったとしても、
社会保険で結局負担増という話もそこら中に転がっています。

一応将来に貰える年金額が倍増するといわれていますので、
払う価値はあるかもしれませんが、
コレばっかりは個人の価値観によるところでしょう。

登記費用と均等割

法人を設立するとなると、登記が必要です。

株式会社で30万円、合同会社で20万円程度の費用がかかります。
(司法書士によって多少前後します)

また、赤字でも納付しなければならない『均等割』という税金が7万円かかります。

コレも法人を作らなければ出てこない負担ですので、
回収出来る見込みがないなら、法人化しない方が良いでしょう。

編集後記

ということで『法人化を検討する際に検討すべき事項』でした。

ブログではお伝えしきれないのですが、
当然単年度予測だけでなく、
中長期的に計画立ててシミュレーションするのがベストです。

今日お会いした方は、パッと見法人化するメリットがありそうでしたので、
シミュレーションをオススメしておきました。

ちなみに、本当に欲しい問い合わせは、
これからエフェクタービルダーとしてやっていこうとしている方です!

報酬のエフェクター払いもウェルカムです!