私流、講義の組み立て方

日想
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こんにちは!江戸川区葛西のギタリスト税理士 中村剛士です。

今週の1本目です。(月曜~日曜でカウント)

毎週月木で日商簿記検定の講義をしているのですが、
最近2級の商業簿記が終わり、工業簿記に入りました。

ここで衝撃のカミングアウトをすると、
実は私、日商簿記検定を受けたことがありません。
そして、税理士試験は工業簿記が範囲外となっています。

つまり、工業簿記初体験なんですw

税理士試験では『製造業会計』というジャンルがありますので、
やることは分かっていますが、
ちゃんと学ぶのはこれが初めてです。

細かい論点が結構違うので、
それをインプットすることから始めています。

あまり時間はかけていませんが、
それで3時間講義していますw

ということで、今日は私がやっている
講義の組み立て方を解説してみようと思います。

事前準備編

まずは、何と言っても『インプット』ありきです。
これがないと話になりません。

人にモノを教えようとする場合は、
テキストに書いてある内容だけではダメで、
最低でも2倍の知識が必要と言われています。

生徒の疑問質問に答えられなければならないので、
テキストだけ押さえていてもダメということですね。

突拍子のない質問してくる方とかいますからね。

海で遊ぶときと一緒です。
深いところまで行けたとしても、手前の浅いところで遊びますよね?

そんな感じで、余裕を持って話が出来るように準備します。

講義の構成を考える

テキストというモノは、大体体系立って作られています。

ですので、基本的にはテキストに沿って、
ストーリーを組み立てます。

しかし、講義で解説することを想定していないことがあるので、
テキストのページ通りに講義を組み立てようとすると、
非常にやりにくい場合があります。

そんな場合には、私の喋りたい順番にすすめていくようにします。
A→B→CではなくA→C→Bにするということです。

行ったり来たりするので、ちょっと面倒くさいですが、
こればかりはしょうがないですね。
私の喋りたい順番でテキスト作れとは言えないのでw

ちなみに、話す内容はほぼアドリブです。
10年以上前に大原に就職したての頃は、
台本を用意してみたこともありますが、
結局それ通りに行かないので止めました。

その後は、『○○の話』というメモだけ入れて、
ここに来たらこの話をするというフックにしていく方式に変えました。

板書は結構かっちり考えます。
テキストに載っている図解は、完成版ですので、
そこに至るまでの道筋をしっかりと復元しておく必要があるからです。

セミナーなどでパワーポイントを作る作業に似ています。
アニメーションを組み込む作業などが正にそれです。

講義中

そんなこんなで結構しっかりした準備をして講義に臨みます。

が、想定取りに講義が進むことはほぼありません。

生徒の反応を見て、ちょっと理解していなさそうな場合には、
角度を変えて説明し直したりしますので。

そうこうしていても、大体時間通りに終わります。
寄り道とかしていても、着地はズレなくなりました。

大原時代もそうでしたが、
延長しないタイプの講師でした。

4年間で何回講義したか覚えていませんが、
定時で終わらなかったのは2回だけです。

延長する奴の気が知れないとすら思ってましたw

編集後記

ということで『私流、講義の組み立て方』でした。

事前準備が大事だということを伝えたかっただけです。

ここが全ての土台ですので、
しっかり固めておかないと、容易に崩壊しますw

「えーと、何でしたっけ?」みたいな講義なんか
聞きたくもないですよね?

若しくは、質問されても「よく分かりません」みたいな講師とか。

そうならないように、しっかりと準備しようぜと言うお話でした。