第2外国語って役に立たなくない?共通言語を持とう!

中村剛士の話
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江戸川区葛西のギタリスト税理士 中村剛士です。

今日参加した勉強会で、『共通言語を持とう!』という話がありました。

これは英語を身に着けようと言うことではなく、
専門分野の違う人間(異業種交流会など)で話をする際に、
軸となる相互理解を持ちましょうということです。

全員この研修を受けろ!と他の研修をアピールされましたがw

今日はその辺で思ったことをまとめたいと思います。

税理士の共通言語は何か?

『共通言語を持とう!』ということは、実は私の掲げているテーマでもあります。

では、税理士の共通言語は何でしょうか?

それは『会計』です。つまり、簿記の知識ですね。

『税金』じゃないの?とお思いでしょうが、
『会計』です。

『税金』は『会計』ありきなのです。

『会計』によって利益が決まり、
その後『税金』が計算されるという流れを考えれば
お分かりいただけるではないでしょうか。

個人的には、税理士というよりも、
すべての社会人の共通言語であるべきだとすら思っています。

税理士の共通言語は分かったけど、俺、税理士じゃないぜ?

税理士として、お客様に何らかの説明をするときには、
専門用語を極力使わないようにしています。

もしくは、使うとしても、その用語に解説を入れてから使っています。

これは、以前資格の学校で簿記論を教えていた事にも起因するのですが、
知識が0の人に何かを教える・分からせるというのは、非常にエネルギーを使います。
講義のように、学ぶ姿勢で来る人に対してであってもです。

ましてや、お客様ですから、そのエネルギーといったら・・・

そこを踏まえて、極力簡単なorお客様の仕事に絡めた説明をするように心がけています。
ちなみに、講師時代のテーマは『三歳児でも分かる簿記論』でしたw

例えば、今日訪問したお客様は、最近経営セミナーに参加されたようで、
開口一番「中村さん、ROEって何?」と聞かれました。

Return on Equityの略で『自己資本利益率』のことなのですが、
どうやら、その経営セミナーで次回までの宿題として
自社のROEを出してきましょう!となったようです。

「数字が苦手で、全く分からないので、教えて」とのことでしたので、
最新の決算書をベースにROEを一から説明しました。

ROEとは、企業が自己資本をいかに効率的に運用して
利益を生み出したかを表す指標とされていますが、
数字が苦手な方にとって見ると、この文章がすでに呪文に聞こえます。

「要は『会社を作ったときに自分で用意したお金を基に、どれだけ稼いだか』を表すヤツです」
と言ったら、理解していただけたようです。

言い換えただけなのですが、それでも私の説明の方がわかりやすいのです。
これも『共通言語』といって良いでしょう。

専門用語の共通言語化ですね。

自分の常識は世間の非常識?

上の説明を言い換えただけじゃん!と思ったあなた!
あなたは『会計』の知識を持っているので、そう思うのです。

あなたは、病院に行って、ドクターが書くカルテが読めますか?
(といっても、最近は電子カルテが主流ですがw)

それと同じで、周りの人間がすべて
『会計』の知識を持っているわけではないのです。

自分では当たり前だと思っていることでも、
相手にとっては未知の領域であるかもしれません。

なので、専門用語は極力使わない・簡単な言い回しを使うことを心がけています。

編集後記

ということで『第2外国語って役に立たなくない?共通言語を持とう!』でした。

理想は、お客様に簿記を教えて、
同レベルの会話ができるようになることですが、
そうもいきません。

私がかみ砕き、少しずつ慣れていけば、いつかは!と思っています。

私も、最初はお客様の仕事内容がよく分からないので、
かみ砕いて貰ってますw

お互いがお互いの『言語』を理解して『共通言語』にしていくのが理想型ですね。

上から目線の税理士も多いですが、そうはならないように気をつけたいところです。