平成30年度の査察の概要が公表されたぞ

日想
カルロス・ゴーン
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江戸川区葛西のギタリスト税理士 中村剛士です。

昨日ブログを書こうとソファに座ったまでは記憶がありますが、
気づいたら朝でしたw

布団を掛けずに寝たので、
体が冷え冷えでしたw

幸い風邪は引きませんでしたが、
皆さんは注意しましょうねw

さて、今日は、最近公表された
平成30年度の査察の概要をシェアしておきたいと思います。

カルロス・ゴーン

査察とは?

査察とは、要はマルサのことです。

と言って通じるのは30代後半以降ですかね?

最近の若い方は『マルサの女』という
映画を知っているのでしょうか?

今ウィキペディア見たら、1987年だそうです。
マジか。私ですら6歳だ。

若い方が知らなくても無理はないですね。

国税OBの方が言っていましたが、
『マルサの女』は2はダメですが、1は良く出来ているそうです。
あそこまで公開して良いの?と驚いたと仰っていました。

時間があればご覧になるのをオススメします。

閑話休題。

国税局査察部による強制調査のことを指します。
脱税のニュースでスーツ着た男女が
段ボールを多数運んでいる光景を見たことないですか?

アレです。

内偵に内偵を重ね、ほぼ確定した段階で踏み込みますので、
踏み込まれた段階ではもうお終いで、
全部透けていると思った方が良いでしょう。

悪質な脱税者に対して、刑事責任を追及し
最悪懲役刑まで食らうことがあるという、
ある種の見せしめ的な効果もあります。

平成30年度の概要

平成30年度は121件の告発をしたそうです。
脱税額は112億円にもなります。

平均でも1億近く脱税してますね。
もっとも、このレベルにならないとマルサ来ないんですがw

平成30年度中に1審判決が出た案件は122件で、
その全てに有罪判決が言い渡されています。

最も重い実刑判決は、査察単独では4年6ヶ月です。

コレは、美容関係製品の輸出販売を行っていた会社が
架空の国内仕入れ及び架空の輸出売上を計上する方法により
不正に多額の消費税還付を受けていたと言う事例です。

読むからにOUTですね。
逆に良くコレでイケると思ったなw

その他にも実刑判決が出ているモノは、
大体が架空経費の計上や所得隠しで、額がデカいです。

税目別の告発件数を見ると、
消費税の不正還付が増えているようです。

重点項目として、調査の目を光らせていますので、
悪いことは考えない方が身のためですよ。

脱税は割に合わない

コレもいつか書いたような気がしますが、
脱税は実は簡単です。

何故ならば、法人税などは『申告納税方式』を採用しているからです。
申告納税方式とは、法人が『自ら』の税額を計算し、納税するというモノです。

『自ら』計算ですから、やりたい放題出来ると言うことですね。
しかし、バレたときのダメージがデカいので、
全くオススメ出来ません。

バレた場合には、まずその分の法人税が持って行かれます(仮に30%とします)
さらに、悪質だとなれば、重加算税が持って行かれます(35%or40%です)

つまりは、せっかく隠したのに、それがバレると70%が税金で持って行かれます。
さらには、バレたときまでの利息である延滞税も持って行かれます。

下手したら、隠した所得以上に罰金が持って行かれる可能性がありますよ。

それでもヤリますか?

編集後記

ということで『平成30年度の査察の概要が公表されたぞ』でした。

年間121件って少ないと思いますか?多いと思いますか?

私は『かなり頑張ってるな』と思います。

平均月10件ですよ?
3日に1件はマルサしに行くと考えると、気が滅入りますね。

私には無理だと思う一方で、一度くらいは
あの段ボールを運んでみたいとは思っていますw