2019年10月31日(木)
こんにちは!江戸川区葛西のギタリスト税理士 中村剛士です。
今日は経理のお手伝いをしている日なのですが、
そこで面白い(本人にとっては面白くない)事が起こりました。
年末調整絡みの出来事でしたので、
簡単に解説を交えながらお話していきます。
年末調整とは?
生命保険に加入している方は、
この時期には『生命保険料控除証明書』がお手元に届いていると思います。
コレが届くと年末調整の季節が来たと感じます。
年末調整とは『サラリーマンの簡易版確定申告』といわれ、
サラリーマンが1人ずつ税務署へ行かなくても良くするための制度です。
医療費控除など、確定申告でしか出来ない控除もありますが、
基本的にお勤めの方は年末調整で所得税が精算され、
確定申告をしたことと同様となります。
そろそろ、お勤めの会社でこんな用紙が配られると思います。
『扶養控除申告書』と『保険料控除申告書』の2枚です。
(コレは2019年の年末調整でつかうヤツです。
毎年ちょっとずつフォーマットが変わっています)
ちゃんと書きましょうと言われるかも知れませんが、
必要なデータは下記のみです。
◇ お名前(ふりがな)
◇ 住所
◇ 生年月日
◇ 判子(認印でOK)
扶養している家族がいる場合はその家族についても下記が必要です。
◇ お名前(ふりがな)
◇ 住所
◇ 生年月日
つまり、扶養控除申告書はある程度真面目に記載する必要があります。
しかし、保険料控除申告書についは、
入力上は必ず証票を確認して入力するので、
金額を計算する必要はありません。
一生懸命読んで書いてたよ!という方結構いると思いますが、
無駄です。
皆さんが一生懸命書いた数字は一切読まれません。
唯一読まれるのが、年の途中で入社した方が、
国民健康保険を払っていた場合のその金額だけです。
それがなければ名前と住所だけ書いたら、
控除証明書を添付するだけでOKです。
もう一度言いますが、一生懸命書いても、
それが読まれることはありませんw
今回起こったこと
昨年の話です。
会社で普通に年末調整をしたそうなのですが、
それが間違っており、本来よりも1万円程度多めに還付をしていました。
会社側はその間違いに気付いていなかったので、
何も起こらなければ、そのまま1万円多く還付になってラッキーだったのですが、
その方が年末調整の際に出し忘れていた保険料控除証明書があったようで、
改めて確定申告しに行ったところ、ミスが判明してしまったのです。
当然年末調整のやり直しとなりますので、
結局1万円を会社に戻さなければならず、
文句を言ってきたと言う流れです。
そりゃそうですね。
ちょっと還付が増えると思ってわざわざ税務署に行ったら、
「間違っているので、1万円会社に払え」と言われたんですから。
文句も言いたくなりますw
しかし、間違いは間違いなので、
ちゃんと直さなければなりません。
来月の給与から天引きすることで決着となりました。
とはいえ、何で間違ったかよく分かりませんね。
基本ソフトがやってくれますので、
そうそうミスする事もないのですが。
編集後記
ということで『年末調整の足音が聞こえる。控除証明はちゃんと添付せよ!』でした。
一度自分の財布に入ったモノを返せと言われるのは
いくら正しい数字に直すとは言っても、
もの凄い不快感を伴いますね。
消費税も同じ匂いがしますw
ミス無くやるのが大前提なのですが、
お金が絡みますので、慎重にやりたいところです。
まずは自分の生命保険料控除証明書を探すことから始めますw
何処やったっけな?