値付けの意味と重要性を考えさせられた話

中村剛士の話
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江戸川区葛西のギタリスト税理士 中村剛士です。

今日は確定申告無料相談会から解放されたので、
自分のお客さんの申告を進めながら、
新規案件で船橋まで行ってきました。

2月決算なのですが、1月に現在の顧問税理士から
「今回の決算は出来ないので、他を探して欲しい」と言われたそうです。

聞くと、元々事業縮小を考えていたところ、
10月頃にスタッフが辞めてしまい、どうにもならなくなったとのことでした。

気持ちは分かるけど、時期的にどうなの?と思いましたが、
私が言ってもしょうがないですね。

今日はその場で資料や決算書を拝見して思ったことを
徒然なるままに書きたいと思います。

フランチャイズ系税理士は安いな!

その方は、とあるフランチャイズ系税理士に、
月額1万円+決算料10万円というような激安料金でやって貰っていたそうです。

依頼内容を確認したところ、
「領収書を毎月郵送し、入力を頼んでいるが、
ほとんど会うこともないし、アドバイス等も一切ない」
という感じでした。

字面だけ見ると、なんて酷い税理士なんだ!と思うかもしれませんが、
それでもこの料金は良心的です。

むしろ、よくこれで採算とれるなとすら思います。
まぁ、スタッフが辞めた瞬間にギブアップする程度だったのでしょうが。

資料の量を確認しましたが、
私が入力しても3時間くらいは欲しいボリュームでした。

辞めてしまったスタッフさんがどの程度の方か知りませんが、
私と同レベルだったとしても、入力で3時間取られ、
その後のチェックでも1時間程度取られるでしょう。

その後、税理士さんが改めてチェックに1時間、資料作成に1時間とすると、
1ヶ月あたり6時間係る計算になります。

月額1万円ですから、1時間あたり1,700円を割ることになります。
派遣社員の時給の方が高いくらいですね。

安すぎるとモチベーションが下がるよ。

これではとてもやる気にはなりません。

その税理士さんもそうだったのでしょう。
決算書等拝見しましたが、酷いモノでした。

普通これやるよね?という事がやってない上に、
やってはいけない事がやってある。

税務調査来たらヤバい案件がチラホラ・・・

本当に税理士かお前!というレベル。

ちなみに、帰ってきてから妻(会計事務所勤務)にこの話をしたところ、
「『普通これやるよね?』はやらないの?」と直ぐに聞いてきました。

それ程基本的なことをやっていないので、
「私が言うことではないですが、この税理士はクソです」と言ってしまいましたw
「ただし、それを差し引いても安すぎます」とも言いましたが。

時給換算が絶対的な正義だというつもりはありませんが、
限度というモノがあります。

少なくとも、この金額では私は受けられません。

じゃあ、お前はいくらなら受けるの?

私の料金体系は『私がどれだけ稼働したか』で決まります。

ですので、毎月訪問して1時間打合せする場合と、
年1回、決算前だけ打合せする場合とでは結構差が出ます。

ちなみに、年商1億円くらいであれば、
毎月に比べて年1回は40%引きになります。

また、領収書の入力を受ける場合は追加料金をいただいていますが、
枚数を基準として、累進の料金設定となります。

これも私が動きますので、割高になります。

最近はレシートをPDFにして送ると、
仕訳のデータにしてくれるサービスがありますので、
そちらをオススメしています。

料金はかかりますが、社長が動く時給と比べてみてください。
絶対に安くなりますから。

編集後記

ということで『値付けの意味と重要性を考えさせられた話』でした。

今日の方には「入力なしでも今までの倍以上かかります」とお伝えし、
データ変換サービスと、スキャナーのご紹介をしておきました。

某フランチャイズの、他の税理士とも面談の予定が
入っているとのことでしたので、
「多分、僕の方が高いと思いますが、
最終的には『人』で選んだ方が上手くいきますよ」
「その税理士よりも、僕の方が『面白い』と思ったら連絡ください」
と言って帰ってきました。

さて、どうなることやら・・・