江戸川区葛西のギタリスト税理士 中村剛士です。
今日は所属している親父バンドの練習日だったのをすっかり忘れていたので、
ブログが遅くなってしまいました。
私が所属している親父バンドは『ウェンズデーナイト』と言います。
これは、練習が水曜日の夜に行われる事にちなんで名付けられました。
でも、今日は火曜日ですね。
そう、イレギュラーだったのです!(←言い訳w)
バンマスからラインが来て思い出しました。
確定申告時期は私が練習に行けないので、
およそ1ヶ月ぶりの練習となりました。
練習があるのを忘れていたくらいですから、
当然自宅での練習もしているわけがないですね。
結構忘れてましたw
さて、今日はそんなバンド活動に関係したお話です。
『30代~40代からギターを始めようとしている方へ』第5回
『ギターの値段って何であんなに違うの?』をお送りします。
高いギターと安いギターの違い
楽器屋に行ったことがある方は分かるでしょうが、
大体店先に並んでいるのは1万円~5万円程度のギターで、
店の奥に行けば行くほど10万~数十万円のギターが飾られています。
この違いは何だか分かりますか?
当然、ブランド料みたいな事もありますが、
もう少し突っ込んで考えてみます。
原材料費、物流費、人件費、間に挟む問屋の数などが考えられますが、
この中でも原材料費と人件費が顕著に違います。
『木』のグレードが違う!
ギターの材料は『木』です。
アコギだろうがエレキだろうが、90%以上は『木』で出来ています。
この『木』のグレードの違いが、そのまま価格に跳ね返ってきます。
1万円のギターと10万円のギターで同じ木材使っていると思いますか?
焼肉と一緒ですね。
安○亭と叙○苑の肉が同じだと思いますか?
カテゴリーは『牛肉』かもしれませんが、
グレードが全く別物ですよね。
木材については、節が沢山あったり、スカスカだったりすると安く、
逆に節がなく、身が締まっているモノが高い傾向にあります。
あとは、そもそも高級な『木』を使っていたりします。
例えば私のギターをご覧ください。
波模様みたいになっていますよね?
コレは楓の木を使っているのですが、
一定に真っ直ぐ伸びるわけではないので、その歪みがこのような杢目となります。
木によって波が細かかったり、太かったりします。
この他にも『フレイム(虎杢)』や『バーズアイ(鳥目杢)』といった種類がありますが、
言ってしまえば木の病気具合に左右されるので、2つとして同じモノが存在せず、
どうしてもレアで高級となってしまいます。
人件費なんか同じじゃないの?
その人の人件費は毎月同じかもしれませんが、
その人が仕上げるギターの本数が違います。
以下は、いつもお世話になっている楽器屋さんに、
工場出身のヤツがいて、そいつに聞いた話です。
ちょっとうろ覚えのところもありますので、雰囲気だけ感じ取ってください。
そこの工場では4つのラインでギターを作っています。
①入門用の3万円~5万円のギター
②中級者用の15万円~20万円のギター
③看板の40万円~50万円のギター
④カスタムオーダーのギター
時期によって何処のラインに入るかは違うようなのですが、
③と④(特に④)はその工場の中でもTOPクラスの人間しか
入れないようになっているそうです。
そいつは最終的なセットアップをやっていたみたいなんですが、
①は1日20本
②は1日10本
③は1日5本
④は1日3本
という感じだったそうです。
④凄くないですか?
工場でもTOPの人が1日3本しかセットアップしないんですよ?
どんだけハイレベルな調整が出来てんだよって話ですよね。
これだけでも①と④では、
かかる人件費が違うことがお分かりいただけると思います。
当然この他の作業でも同じ事が起こっていますので、
推して知るべしですね。
編集後記
ということで『ギターの値段って何であんなに違うの?』でした。
最初は私も「木の値段なんかそんなに変わらないだろ?」と思っていましたが、
店員さんの話を聞いて考え方がまったく変わりました。
そりゃオーダーは高いわけだわ。
もっとも、ここまで行かなくても十分にギターは楽しめます!
むしろここまで行く方が少数派ですw
皆さんは『値段なりにコストがかかっている』と言うことを頭に置いておいてください。
ギター買うときにチラッと思い出してください。
そして、1万円のギターは決して買わないようにしましょうw