江戸川区葛西のギタリスト税理士 中村剛士です。
今日から7月ですね。
2019年も後半戦がスタートです。
月曜日ですので、簿記講義の日でした。
前回で商業簿記が終わったので、
今回から工業簿記へ突入の予定だったのですが、
何故か書店に工業簿記のテキストが置いていないらしく、
生徒さんがテキストを用意出来ていないという事態が生じました。
とある生徒さんは3件本屋を梯子したにも関わらず、
何処にも売っていなかったそうです。
謎ですね。工業簿記だけ大人気なの?
まぁ、言ってもしょうがないので、
今日は商業簿記の中で再度解説して欲しい所を聞いて、
そこを改めて解説するという変則スタイルで乗り切りました。
Amazonを確認したところ、
在庫ありになっていましたので、
買えなかった人には全員Amazonで買って、
木曜には間に合わせるようにお願いしておきました。
さて今日は、税務的にはお待ちかねの日(?)です。
何かというと、『路線価』が発表されました。
相続税や贈与税などに影響する数値ですので、
相続中心にやっている税理士や土地家屋調査士なんかは、
今日から忙しくなることでしょう。
路線価と、その見方
路線価とは、ザックリ言うと、
『道路に値段を付けるので、相続税や贈与税の計算上、
その道路に面している土地はその道路の値段で評価してね』
という価格のことです。
国税庁HPで確認することが出来ます。
過去6年分の価格が確認できますので、
自宅の土地がどれほど値上がりしているかとかを見てみると面白いですよ。
私の事務所でやってみましょう。
まずは上記のリンクから、自宅の住所を探します。
私の事務所は江戸川区東葛西6丁目なので、そこまでたどり着きます。
何かいっぱいありますが、この後は勘ですw
目印となるモノを見つけて、そこから辿ります。
今回は運良く1発目の54028で正解でした。
大体この辺(青い四角)にありますので、
その前の道路の値段を見ます(赤い枠内)。
今回は『600c』という記載があります。
これは1㎡当たりの土地の値段を千円単位で表していますので、
この土地は600,000円/㎡ということになります。
100㎡なら60,000,000円ですね。
これが令和元年の路線価です。
では昨年、平成30年度を見てみましょう。
手順は同じです。
『550c』になっていますね。
昨年は550,000円/㎡だったようです。
値上がりしているのが分かりました。
ちなみに、遡れるのが平成25年までなのですが、
まとめると、こんな感じです。
平成25年:460,000円/㎡
平成26年:470,000円/㎡
平成27年:480,000円/㎡
平成28年:500,000円/㎡
平成29年:520,000円/㎡
平成30年:550,000円/㎡
令和元年 :600,000円/㎡
こうしてみると、6年間で3割以上の値上げとなっていますね。
それにしても、去年からの値上げが酷いw
ちなみに、この路線価ですが、
大体時価の7割程度と言われていますので、
実際の値上がり幅はもっと大きいということになりそうです。
オリンピックを過ぎれば安くなるのでしょうか?
悲喜交々の路線価改定
路線価が高くなって喜ぶ人と悲しむ人がいます。
喜ぶのは、これから土地を売ろうとしている人で、
悲しむのは、土地を買おうとしている人や
相続をにらんでいる人です。
特に相続は、路線価アップ=税額アップに直結しますので、
結構洒落にならないです。
相続税率は最高55%ですので、
最悪、値上がり分の半分以上が税金で持って行かれるという・・・
その土地を売却する予定があれば別ですが、
なければキャッシュアウトだけがかさんでしまう結果になりますね。
他人事ながら大変だ。
編集後記
ということで『令和元年の路線価が公表されたぞ』でした。
まぁ、私は相続税をやらないと決めているタイプの税理士ですので、
関係無いっちゃ無い話でした。
やらないと決めていますが、気にはなるって事で。
相談には乗れますが、実際の申告をする場合は
後輩の相続専門税理士を紹介しますよ!