税理士試験の解答速報作成秘話

税理士受験のすゝめ
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こんにちは!江戸川区葛西のギタリスト税理士 中村剛士です。

いよいよ今日は税理士試験本番の日です。
そんな日にこんなブログを読んでいるあなた!

一題でも多く問題を解いた方が有意義ですよw

何かの縁でこのブログにたどり着いているのでしょうから、
愚にもつかない話でもしておきますw

平成28年の試験から、途中退室出来なくなりましたが、
それまでは試験が終わったら、解答速報を配っていたものです。

ご存じない方も増えてきましたが、
簿記論の試験が終わる11時には、
簿記論の解答速報を配っていたのです。

試験が終わった瞬間に配っているのを
不思議に思ったことありませんか?

今日はその謎にお答えしようと思います。

(友人のやっているすた丼にて。)

11時に簿記論に解答速報が配られていた理由

平成28年の試験で途中退室が認められなくなるまでは、
試験開始後60分経過すれば、途中退室がOKでした。

そこで何が行われていたのかというと、
簿記論を持っていない講師を潜り込ませます。

その講師は「始め!」の合図の後、
60分かけて、計算用紙に解答用紙を写します。

そして60分経過後にダッシュで教室を後にします。(10:00)

早稲田大学に潜り込ませるのですが、
早稲田大学の側に大原の支店があり、
そこで水道橋の本部へ問題と解答用紙をFaxします。
(ここまでで10:05)

本部には簿記論の講師が30名ほど待機しています。
ここでは第1問担当チームと第2問担当チームに分かれています。

Faxが来たら、人数分コピーして、
一斉に問題を解き始めます。

15名の講師が解いて、同じ答えになれば、
間違いないじゃないですか。

そんなノリで全ての解答箇所の数字を固めます。
(10:35)

その後、解答用紙に沿った形で解答速報を作成し(10:45)
早稲田の支店にメールを流します。

早稲田の支店ではメールが届き次第、印刷に入り、
封入作業を平行してやりながら、
11時になったら道に並んで配布開始と言う流れです。

真剣勝負です。

WebにUPする時間を競う講師達

税理士試験対策の専門学校は大原だけではありません。
某T○cや某L○c等があります。

何処の専門学校でも、解答速報を出していましたが、
大原の講師陣は何処よりも早く
Webに解答速報を出すことに命をかけていました。

現場にいる当時から
『そんなに早く解答チェックするヤツなんかいねぇよ』
と思っていましたが、早くUPすることにこだわっていましたね。

いち早くWebにUPする事で、
受験業界のイニシアチブをとった気になっていたのでしょう。

送れて某T○cがWebにUPして、
大原の解答と違った時にはお祭り騒ぎでしたねw
やらかしたwwみたいな感じで。

こっちの解答は上述のとおり、
全員でこの数値になるまで追いますので、
余程のことがない限り間違えません。

人数も多いので余計ですね。

だからといって何があるわけでもないのですがw

編集後記

ということで『税理士試験の解答速報作成秘話』でした。

中の人達は本気で作っているんだということだけ知って頂ければ。

私は簿記論の講師だったので簿記論で話しましたが、
他の科目でも同じ事が行われています。

とはいえ、これは私が在籍していた10年以上前の話ですので、
最近ではどうなっているかは不明です。

途中退室不可になっているので、
解答速報を配らなくなっているかも知れませんね。