江戸川区葛西のギタリスト税理士 中村剛士です。
今日はちょっと諸々重なり、こんな時間になってしまいましたが、
受験生にとって永遠の(?)テーマであるところの
『スピードと正確性はどちらが優先すべきか?』という問いについて、
私が最終回答を出してしまいたいと思います。
スピードと正確性は表裏一体?
『スピードを上げると、正確性が落ちる』
一般的にはそう言われていますが、
これは、ある意味では正解ですが、ある意味では間違っています。
スピードを上げることによって、正確性が落ちるのは『動作』
スピードを上げることによって、正確性が落ちるのは『動作』です。
□『電卓を叩く』スピードを上げるとミスタッチが増える
□『問題分を読む』スピードを上げると読み飛ばしが多くなる
□『回答の文章を書く』スピードを上げると字が汚くなる
といったことが挙げられます。
この中で一つだけ致命的でないモノがあります。
『字の汚さ』です。
『字の汚さ』が合格率に影響するかというと、実はそうではありません。
とくに税法を初めて学習される方に多いのですが、
「私の字の汚さでも大丈夫ですか?」と聞かれることがあります。
これについては、実際に私でも合格していますし、私の友人で、
私にも読めない字を書くヤツが税理士になっていますので、大丈夫です。
マジです。
逆に言うと上の2つは致命的なので注意が必要です。
電卓をミスタッチしたら、答えの数字が変わります。
いくら計算式が合っていたとしても、結論が間違っていれば、
不正解となってしまうのです。
また、問題を読み飛ばしたら、正解までのピースが足りずに、
やはり不正解となってしまうのです。
このように、『分かっていたのに間違える』パターンが一番もったいないですし、
自分が分かっている点は周りも分かっている可能性が高いので、
容易に致命傷になり得るということを理解しておきましょう。
スピード上げると正確性も上がるのか『思考』
逆に、スピードを上げることによって正確性も上がるのが『思考』です。
新しい知識をインプットするときは、
理屈を積み上げて結論に至る『ボトムアップ方式』で、
「○○の場合は△△だから、結果として××になる」
という形でインプットすると思います。
この○○から××に至るまでの思考スピードを上げる、
つまりは「練習を重ね、習慣化する」ことによって、正確性も上がります。
習慣化する前だと、△△だったっけ?□□だったっけ?
といった迷いが生じて時間をロスするばかりか、
結果、間違えてしまう場合もありますので、
何事も習慣化してしまえるように勉強していきましょう。
スピードと正確性。どちらを優先すべきか?
これも結構聞かれる事が多いテーマです。
諸説あると思いますが、私の答えは決まっています。
『正確性>>>越えられない壁>>>スピード』です。
スピードが速くても、間違っていたら意味がないと考えているためです。
下記の図をご覧ください。
合計160ポイント持っている2人が居たとして、
『回答スピードが速く、100%問題を解ききれるが、正確性が60%の人』と
『回答スピードが遅く、80%しか問題を解けないが、正確性が80%の人』の比較です。
どっちが受かりますか?
当然、後者ですね。
なので『正確性>>>越えられない壁>>>スピード』といっています。
以前、講師時代に、電卓のスピードが遅いと悩む生徒と
電卓のスピードでバトルして、負けたことがあります。
・・・いや、そいつ遅いとか言っときながら、
めちゃくちゃ速かったですからね!
それはさておき、
実際に2時間の試験を回答すると、私の方が点数が良かったです。
講師なので当然ですがw
理由は簡単で、私は『動作』スピードでは負けていましたが、
『思考』スピードが圧倒的に勝っていたので、
正確性も勝っていたのです。
このことからも、むやみにスピードを求めるのは間違っていることが分かります。
スピードと正確性の上げ方
最後に、スピードと正確性の上げ方について触れておきたいと思います。
身も蓋もない話をしますが、
結局のところ、『数多く問題を解く』につきます。
とはいえ、闇雲に量だけこなしても意味がありませんので、
下記の手順をお試しください。
① テキストを熟読する
→可能であれば、三回音読する
② 解答を横に置いて問題を解く
→置くのは解答だけ!解説は読まない!
③a 正解した場合
→次の問題を解く
③b 解答までたどり着かなかった場合
→解説を読んで、解答の数字まで手を動かしてたどり着く
→その後、すぐにもう一度解く
④ しばらくしたらもう一度、間違えた問題を解き直す
以上を繰り返すことによって、『思考』スピードが鍛えられ、
結果として正確性が上がります。
中々大変ですが、頑張りましょう!
編集後記
昨日は、受験生時代の友人と久しぶりに集まりました。
16時集合で0時過ぎまでノンストップというハードな飲み会でしたw
といっても、私はほぼお酒を飲まないので、二日酔い等はありませんが。
数年ぶりに会う友人もおり、お互いの近況報告などもしました。
これからの時期、業界的に忙しくなりますので、
何かあったらヘルプを頼める友人がいるというのはありがたいなと感じました。
もちろん、むしろ私がヘルプに回るつもりですが。