江戸川区葛西のギタリスト税理士 中村剛士です。
今日は報告済みの決算をまとめて電子申告しました。
私は弥生会計という会計ソフトと、JDLという税務ソフトを使っています。
弥生会計を使っている理由は、慣れです。
ここ8年ほどは弥生会計が中心になっています。
今では弥生に加えて、多少MFクラウドやfreeeを触っている感じです。
税務ソフトがJDLなのは、単純に値段だけです。
独立に際し、会計もJDLにしようと思いましたが、
余りにもアレなので、止めました。
今思えば、税務も止めておけば良かった。
私にとっては非常に使い辛い。
一年契約なので、今年は我慢して使いますが、
11月くらいに切り替える予定です。
値段は倍くらいになりますが、
私の精神衛生上の問題なので必要経費と見做します。
イライラしながら申告するのは辛いぜw
さて今日は、そんな電子申告について、
初めての試みをしたので、備忘記録を兼ねてまとめておきたいと思います。
弥生会計の決算書をe-taxで送った
当たり前じゃんと思いましたね?
実は税理士あるあるなのですが、
会計ソフトと税務ソフトを違うメーカーにしてしまうと、
互換性があるモノ以外は電子申告できないのです。
つまり、私の場合は弥生会計で決算書を作成しても、
JDLで電子申告できないという事になります。
ですので、別の手段で税務署へ提出しなければならないのですが、
今までは決算書を手入力して電子申告するという、
アホみたいに手間がかかることをやっていました。
件数少ないし、良いかなと思って。
どれもこれも、税務署が決算書を
PDFで受け取ってくれないせいなんですけどね。
何か手段はないかと調べていくと、
国税庁が出しているe-taxソフトに
『電子データの追加送信』という機能があることを知りました。
コレは、私の場合は弥生会計の決算書をXBRL形式に変換して
e-taxすることで、決算書を追加で電子申告できるという機能です。
何て画期的なんだ!と感動したわけですが、
結構前からあるらしいですw
前の事務所は弥生と互換性のある税務ソフトだったから、知らなかったよ。
電子データの追加送信マニュアル
まずは、決算書以外の申告をすべて完了させます。
私の場合はJDLで決算書以外を電子申告します。
次に弥生会計を起動します。
決算書書き出しを選択すると、
この画面になりますので、
『XBRL形式』を選択し、
『販売費及び一般管理費を費目別に掲記する』にチェックを入れます。
ファイルが4つできますが、気にしないでください。
ファイルが作成できたら、e-taxソフトを起動します。
追加送信する法人を選択し、
『作成』→『申告・申請等』をクリックすると下記の画面となります。
画像通りに選択し、次へ。
色々出てきますが、『電子データの追加送信(法人税)』を選択し、
『電子データ追加送信表』と『財務諸表(XBRL2.1)』にチェック。
適当な名前を付けて、
次へを押すと、基本情報を入力する画面になります。
下の方に税理士情報を入力するところがあります。
ここに入力されていないと、後でエラーになるので注意です。
基本情報が入力できたら『電子データ追加送信表』と
『財務諸表(XBRL2.1)』があると思いますが、
どっちからでも良いです。
ここでは『財務諸表(XBRL2.1)』から行きます。
『組み込み』を選択します。
弥生会計から出力したXBRL形式のファイルを組み込みます。
こうなっていればOK。作成完了です。
続いて『電子データ追加送信表』です。
下の方に送信データの受付番号などを入力します。
メール詳細見れば分かります。
追加送信別表等は『決算書』で十分でしょう。
これで2つとも作成完了です。
次は電子署名をします。
これは、税理士が自身の署名を付与します。
署名できたら、メッセージボックスへいきます。
ここも税理士が、自身の番号とパスワードでログインします。
法人税の電子申告が完了しているはずなので、受信通知が来ているはずです。
こんな感じの。
そして、この受信通知に『追加送信』のボタンがあります。
※ 国税庁HPのe-taxのメッセージボックスで見ても
このボタンはありません。e-taxソフトから見てください。
あとは先ほど署名したファイルを選択し、送信するだけです。
エラーなく成功していれば、このタイトルの受信通知が届きます。
お疲れ様でした。
編集後記
ということで『弥生会計の決算書をXBRL形式で電子申告した話』でした。
今回はトライアンドエラーを繰り返したため1時間くらいかかりましたが、
次回以降は5分かからないと思います。
かなりのストレス軽減効果です。
もう少しJDLでも良いかと思えるほどw
今日は私の備忘記録も兼ねていますが、
税理士向けの話で、しかも大分ニッチな話になりました。
私と同じ悩みを抱えている税理士が1人でも減ることを祈っています!